韓国、新型コロナの急増で医療システムはギリギリ…重症患者病床はまもなく飽和状態(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.08.12 08:00
特に、最近30~50代の若い重症患者が急増している点が過負荷につながっている。基礎疾患のない40代のAさんは先月初め、新型コロナに感染して生活治療センターに入院していたが、3日後に呼吸困難が激しくなり病院を移したが、酸素治療にも状態が悪化して3週間以上エクモ治療中だ。
第3次流行には主に70~80代の基礎疾患者が重篤患者に悪化し、ほとんどは重症患者治療を続けて見込みのない状態にまで悪化すれば、DNR(蘇生措置拒否・do not resuscitate)同意書を書いてこれ以上治療しなかった。ところが、今は若くて基礎疾患のない人々が新型コロナに感染して危篤になる事例が急激に増えた。ソウル大学病院小児看護課長・病院重症患者看護師会のシム・ミヨン会長は「過去にはある程度治療を受けてDNRを選択する方々が多かったが、今はそのような患者がほとんどいない。若いから最後まで治療する」と話した。若い重篤患者がエクモ治療を受ければ蘇生する可能性は大きい。ただし、治療期間が長くなり、1人に入る医療資源が過去よりはるかに多くなる。1月の重症患者100人と今の100人は医療システムの負担の側面からみると、比べ物にならないほど大きな違いがあるということだ。