英国で新型コロナウイルス対応を担当するハンコック保健相が、執務室での不倫キス写真で結局辞任することになり、他の閣僚の間でも一騒動が起こった。自身の執務室にもカメラがないか確認するためだ。

スカイニュースが２８日に伝えたところによると、バックランド司法相は「執務室に許可されていない電子機器がないか点検した。執務室にカメラはないという報告を受け安心した」と明らかにした。

彼は「他の閣僚も執務室に国家安保を害しかねない電子機器がないか確認した。セキュリティのため建物に防犯カメラが必要なのはわかるが、敏感な情報を扱う閣僚と公務員は安全な環境で働かなければならない」と付け加えた。

２５日にハンコック保健相が最側近のジーナ・コラダンジェロ氏と執務室で抱擁しキスする写真が公開され波紋が起きた。ハンコック保健相は結婚して１５年になる妻帯者で３人の子どもの父親だ。コラダンジェロ氏は大手アパレルメーカーのオリバー・ボーナス創業者夫人で、３人の子どもの母親だ。

ハンコック保健相は写真が公開された後に謝罪をしながらも辞任は否定していたが、批判世論が強まったことで結局１日ぶりに辞任した。彼は自身の執務室にカメラがあることを知らなかったという。

ザ・タイムズによると、保健省は「ハンコック保健相の不倫」が撮影されたカメラを切って黒いマスキングテープを貼ったとしながら流出経緯に関する内部調査に入った。この機器は少なくとも２０１７年には設置されており、保健省はこのカメラの設置経緯も調査する方針だ。