【コラム】没人格社会と人格の回復=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.10 16:10
韓国では5月は家庭月間だ。数日前のこどもの日には新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)という状況下でも、子どものためのさまざまな行事が行われた。児童福祉法第6条には「こどもに対する愛と保護の精神を高めることによって、こどもを正しく美しく賢く健やかに育てるために、毎年5月5日をこどもの日とし、5月1日から5月7日までをこども週間とする」と明示されている。
今日の私たち社会はどうだろうか。動物の世界でさえ見ないような出来事が連日ニュースを飾っていて人々を衝撃に陥れている。生後2カ月の娘を投げて重態にさせた父親、旅行カバンの中に監禁されて亡くなった児童、2児の子女を殺害した原州(ウォンジュ)三兄妹事件、水拷問を連想させるような虐待行為で亡くなった10歳児、マンションの屋外分電盤で発見された嬰児の遺体、大韓民国の公憤を買った「ジョンインちゃん」養父母の虐待殺人事件に至るまで…。昨年から今年にかけて起きた天倫に外れる没人格的な事件の数々だ。