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【コラム】没人格社会と人格の回復=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.10 16:10
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韓国では5月は家庭月間だ。数日前のこどもの日には新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)という状況下でも、子どものためのさまざまな行事が行われた。児童福祉法第6条には「こどもに対する愛と保護の精神を高めることによって、こどもを正しく美しく賢く健やかに育てるために、毎年5月5日をこどもの日とし、5月1日から5月7日までをこども週間とする」と明示されている。

今日の私たち社会はどうだろうか。動物の世界でさえ見ないような出来事が連日ニュースを飾っていて人々を衝撃に陥れている。生後2カ月の娘を投げて重態にさせた父親、旅行カバンの中に監禁されて亡くなった児童、2児の子女を殺害した原州(ウォンジュ)三兄妹事件、水拷問を連想させるような虐待行為で亡くなった10歳児、マンションの屋外分電盤で発見された嬰児の遺体、大韓民国の公憤を買った「ジョンインちゃん」養父母の虐待殺人事件に至るまで…。昨年から今年にかけて起きた天倫に外れる没人格的な事件の数々だ。

 
統計庁の調査によると、2015年から2019年間に虐待によって死亡した児童は160人に達する。言葉の暴力、仲間はずれ、性暴行などサイバー暴力に遭ったことのある学生は16%以上で、昨年に比べて今年3倍に増加した。国会では1月8日、「児童虐待犯罪処罰特例法」を改正し、児童虐待の通報が入れば地方自治体や捜査機関が速かに捜査に着手するようにした。別名「ジョンインちゃん法」と呼ばれる法改正だ。また、相次ぐ「校内暴力問題」を意識して、最近は「校内暴力の予防および対策に関する法律」を改正したりもした。

このように虐待および暴力行為を捜査して処罰する方法の整備は、すでに事件が発生した後に懲らしめる「死後藥方文(死後の処方箋)」にすぎない。事件のメディア報道を通じて国民的な怒りが爆発するたびに世論に引っ張られて出す「お決まりの対策」という批判も少なくない。

私たちが本当に考えなければならないのは「どのようにすればこのような没人格的な事件が起きないように予防することができるか」ということだ。人間が自己を節制し、他人と共に生きていくにあたって必要な人格と力量を育てることがまさに「人格教育」だ。伝統社会で人格は天の命であり、その復元は教育が指向するところだった。立派な人格を備えることが人間として当然の責務であり、自然な生き方だった。人格教育はもともと家庭では両親と疎通し、学校では道徳体験や友人との交流を通じて行われる。特に人格が各自の人生と幸福に直結しているという認識を体得することが何より重要だ。学校の人格教育は、事実、公教育の本質的使命でもある。

人格教育を支援するために「人格教育振興法」(2015年)を作り、「人格教育総合計画(2021~25)」もとりまとめたが、残念なことに学校では人格教育がまともに行われるとは誰も期待していない。乳児教育から高等学校に至るまでひたすら大学入試と学力競争にまい進しなければならない教育制度では、実質的な人格教育が不可能だということをよく知っているためだ。保護者の最優先関心対象も子女の学業と成績だけで、言論メディアやSNSは瞬間瞬間の刺激的なコンテンツを出して子どもたちの性格形成に否定的な影響を及ぼしている。結局、学力競争が中心の今の学校制度をバランスのとれた人格適性教育が可能になるように大きく転換しなくては人格教育を論じることはできない状況だ。

筆者は次のことを提案する。乳児教育、小学校および中学校までを実質的な人格教育と市民的基礎力量を身につける義務普通教育の完成にして、高等学校は生徒個人の関心や進路に合わせた個人オーダーメード型教育課程を運営することだ。つまり高等学校を生徒個人が普通教育から産業や大学に出て行く仲介空間としようというものだ。このようにすれば保護者も家庭で子女と疎通して人格形成に大きな関心を持つことができるようになるだろう。これはまた、知能情報時代を先取りする学校制度でもある。

人口絶壁や第4次産業革命、新型コロナの災難が同時に起き、私たちは今、人類歴史に記されるような大混乱の時代に足を踏み入れている。目まぐるしく殺伐とした世の中を生きていくために私たちを支える人格の柱が根元から揺れ、親が子どもを捨てて死に追いやり、子どもたちは学校という小さな世界の中で彼らだけのジャングルを作って残忍な戦いを繰り広げるに至った。この先も大学入学だけを教育の尺度とみなし、人格が完全に崩壊した「没人格大韓民国」の未来を見ることになるだろう。人格教育が成し遂げられるような学校制度の再構成が、この時代で最も急がれている。

チョ・ヨンダル/ソウル大学社会教育科教授

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