【時視各角】腐った水を作ったのは誰か=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.11 14:23
誰もいないエレベーターに一人が乗った。彼はいつものように180度振り返ってドアの方を向いた。その後、数人が後から乗ってきた。彼らは入ってきた方向のまま、すなわち入口と反対側に向いて立った。その結果、最初に乗った人は数人と正面から向き合う状況となった。入口と反対側にもドアがあるエレベーターではなかった。乗降するドアが一つしかない平凡なエレベーターだった。
最初に乗った人はきまり悪そうだった。エレベーターが2階で停止すると、また1人が乗ってきた。この人も入ってきた方向のまま立った。最初に乗った人の表情は硬くなった。彼は45度ほどあいまいな角度に体をひねった。3階でも1人が乗ってきた。その人もドアを背にして立った。最初に乗った人は体をさらにひねった。90度ほどの錯角になった。4階でも同じことが起きた。最初に乗った人は小心な「抵抗」までやめた。大きく体の向きを変えて他の人たちと同じように立った。硬かった表情は和らぎ始めた。結局、2、3分で全員が同じ方向を見る、秩序整然の統一が実現した。