주요 기사 바로가기

【時視各角】腐った水を作ったのは誰か=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.11 14:23
0
誰もいないエレベーターに一人が乗った。彼はいつものように180度振り返ってドアの方を向いた。その後、数人が後から乗ってきた。彼らは入ってきた方向のまま、すなわち入口と反対側に向いて立った。その結果、最初に乗った人は数人と正面から向き合う状況となった。入口と反対側にもドアがあるエレベーターではなかった。乗降するドアが一つしかない平凡なエレベーターだった。

最初に乗った人はきまり悪そうだった。エレベーターが2階で停止すると、また1人が乗ってきた。この人も入ってきた方向のまま立った。最初に乗った人の表情は硬くなった。彼は45度ほどあいまいな角度に体をひねった。3階でも1人が乗ってきた。その人もドアを背にして立った。最初に乗った人は体をさらにひねった。90度ほどの錯角になった。4階でも同じことが起きた。最初に乗った人は小心な「抵抗」までやめた。大きく体の向きを変えて他の人たちと同じように立った。硬かった表情は和らぎ始めた。結局、2、3分で全員が同じ方向を見る、秩序整然の統一が実現した。

 
数年前、ある放送局が放送した隠しカメラ実験の場面だ。最初に乗った人は何も知らず、後から乗った人たちは脚本通りに演じた。この実験考案者は米国心理学者ソロモン・アッシュ(1907-96)だ。アッシュは人間の同調・順応(conformity)性向を証明するためにいくつかの実験をした。エレベーターでの実験がその一つだ。

最初の搭乗者が非正常(階数の表示が見えないため非効率的でありボタンを押すにも不便)に合流した理由は2つのうち一つであるはずだ。状況に従う方が安心するから、または、規則を自分だけ知らないのではという不安感のためだ。アッシュの実験は人間の判断力がどれほど簡単に揺れるのか、集団の風土や雰囲気が構成員の行動をどれほど短時間に変化させるかを見せている。

ここで最近の過去を振り返ってみよう。憲法裁判官候補が疑わしい株式投資をしたのが人事検証過程で問題になったが、大統領は任命状を授与した。法務長官の家族が多くの不正行為を動員し、他の若者が入るべき医学専門大学院の席を盗んだ。その家族は裁判所の判決を受けても、大法院(最高裁)で確定したわけではないため罪はないという。後任長官はその家族に向かって「立派だ」と言った。反語法を使ったのでなく本当の称賛だった。慰安婦被害者への寄付を横領した人は堂々と国会議員のバッジをつけている。

不動産問題に限ってみるとこうだ。大統領夫人の友人の政治家は地方都市の不動産を家族名義で買ったのが問題になった。裁判所から権力を利用して開発情報を入手したという判断を受けても、「他の人たちもみんな知っている情報だった」として無罪を主張している。青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)が投機根絶を叫んだ時、再開発地域の建物を購入した当時の報道官は数日前、比例代表で国会に入った。聴聞会で農地買収事実が明らかになった長官候補者は医師の夫人が15年間にわたり農作業をしたと主張した。彼も任命状を受けた。大統領が退任後に住む私邸の敷地に農地が含まれていて形質変更(宅地に)が進行しているという報道が出ると、青瓦台は「違法はない」という言葉ばかり繰り返している。なぜ違法でないかは具体的に説明しない。

指導層が法または規範を破っても問題はないと言い張る事例を列挙すれば限りがない。このため正常が非正常になり、非正常が正常になる。正誤を問いただすのが馬鹿らしくなる。一人でも堂々とエレベーターのドア側を向いて立っていればおかしな人になってしまう。シン・ジェミン元書記官やヒョン氏(秋美愛前長官の息子の休暇問題情報提供者)のように。

韓国土地住宅公社(LH)職員に罪がないという主張でない。上流に汚染物質を流しておいて下流にきれいな水が流れないと声を上げる者の偽善を言おうとしているだけだ。

イ・サンオン/論説委員

関連記事

最新記事

    もっと見る 0 / 0
    TOP