「ワクチン準備不足」批判に…韓国与党院内代表「野党・メディアが偽ニュース」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.22 08:03
韓国与党・共に民主党の金太年(キム・テニョン)院内代表が政府の新型コロナワクチン政策について「安全性を検証して接種するのが政府の原則」と述べた。続いて「ワクチン接種後のアレルギー反応や顔面麻痺など副作用も報道されている」と話した。これに対し野党は「ワクチンを確保できない政権の卑怯な弁解」と批判した。専門家の間でも「ワクチンに対する不安感を強めるのは無責任」という指摘が出ている。
金院内代表は21日午前、最高委員会議で「ワクチン接種は全国民が対象だ。したがって安全性を最大限に検証して接種するのが原則」と述べ、副作用の事例に言及した。続いて「感染者および死亡者が急増する米国や英国などとわが国の条件は異なる。政府はすでに4400万人分のワクチンを確保し、来年2、3月からワクチンを接種する準備をしている」とし「冬季の悪条件、野党と一部メディアのフェイクニュースと歪曲ニュースという防疫三重苦に苦しんでいる」と主張した。
金院内代表が言う顔面神経麻痺とは米ファイザーのワクチンの副作用だ。海外メディアは10日、臨床試験の過程で顔面神経麻痺が報告されたと報じた。2万1720人の被験者のうち3人に発生し、完治した。こうした副作用について専門家は「(通常のワクチン接種による)正常な範囲」とみている。米国や英国など各国が次々と接種している背景だ。