韓国首相「7月には国内感染者が少なくワクチンを考えなかった」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.21 08:34
丁世均(チョン・セギュン)首相が「7月ワクチンタスクフォース(TF)チームが稼動する時は国内感染者が100人程度とワクチン依存度を高めることを考えなかった側面がある」と話した。これを受け、政府がワクチン確保段階の初期から判断ミスだったのではないかという指摘が出る。
丁首相は20日、KBS1テレビ『日曜診断』に出演して新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)のワクチン確保が遅れた理由についてこのように明らかにした。また「感染者が途方もなく多く喫緊の状況にある国々は防疫には手の施しようがなくワクチン依存度がとても高まるしかなかった。当時、韓国の専門家の間でもあまりにも急いで作ったワクチンなのでそのような国々で使うことを見守りながら使おうという雰囲気があった」と話した。丁首相は「米国、英国、カナダなど感染者が多い国は多国籍製薬会社のワクチン開発費をあらかじめ投じた」として「(製薬会社が)開発費を投じた国とただ購入する国の間に差別を置くため、韓国は(ワクチンの導入が)遅れた側面もある」と説明した。
政府はその間「6月末にワクチンTFを稼動してワクチン確保のために取り組んだ」と主張した。だが、丁首相の説明通りなら韓国の感染者が少ないという理由でワクチン物量確保計画を蔑ろにしたという批判を避け難いものとみられる。