【コラム】米中競争の中で韓国が生き残る方法(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.08 12:29
「原則」は小国が自国を自ら防御する手段だ。名分という盾で、力を持つ相手がこちらをむやみに扱わないようにする。その上で執拗に相手の弱点に食い込まなければならない。ダビデはゴリアテが望む一騎打ちの接近戦ではなく、遠くから石を投げる遠隔戦で力強いゴリアテを倒した。『ダビデとゴリアテ』の著者マルコム・グラッドウェルの解釈だ。
米中対立が激しくなりながら韓国の悩みも大きくなっている。バイデン政権が発足しても米中対立は続くだろう。米国は米国のやり方で、中国は中国のやり方で韓国を圧迫してくるだろう。この状況で自身を保護する方法はシンガポールのように自ら外交の「原則」を決め、それを忠実に実行することだ。そしてその「原則」を共有する友軍を随所に作っておくことだ。「原則」なくあちこち揺れれば相手国はさらに見くびり、国民は自負心を失う。