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【現場から】中国・日本が先を争って宇宙探査で快挙、韓国は?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.07 07:56
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休日6日朝の「宇宙ニュース」に中国と日本の国民は熱狂した。この日、中国の嫦娥5号が月の月周回軌道で軌道船-帰還船が成功裏にドッキング(結合)したという便りが伝えられた。月面の土壌サンプルをのせて離陸した無人月探査船だ。国営新華通信は中国の宇宙船が月周回軌道でドッキングに成功したのは初めてだと伝えた。



 
日本ではこの日午前2時30分、小惑星探査船「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」の土壌を採取したカプセルをオーストラリア南部の砂漠に落としたという「朗報」が入ってきた。共同通信は小惑星サンプルが確認されれば世界で初めて確保した小惑星の地表面下物質だと報じた。

嫦娥5号のドッキング成功は中国の「宇宙崛起」を改めて想起させるニュースだ。嫦娥5号は旧ソ連崩壊後、米国に対敵できる唯一の国が中国であることを証明している。中国国家航天局(CNSA)によると、嫦娥5号は3日午後11時10分、月の土壌・岩石サンプル約2キロをのせて舞い上がった。離陸直前には、地球から準備して行った横200センチ、縦90センチの中国の国旗(五星紅旗)を月の表面に立てた。これまで月に国旗を残した国家は米国と旧ソ連だけだった。中国は今後、独自技術を通した月の有人基地建設や火星探査を宇宙崛起の目標にしている。

日本は米国・中国・ロシアよりは宇宙探査の歴史は短いが、小惑星探査では世界一だ。小惑星探査という「ニッチ(隙間)」に集中的に投資したおかげだ。はやぶさ2は日本の2つ目の小惑星探査船だ。2014年12月3日、宇宙航空開発研究機構(JAXA)と三菱重工業が共同開発したロケットH2A(26号機)に搭載して打ち上げた。昨年7月には地球から約3億4000万キロメートル離れた小惑星リュウグウに到達した。その後、表面に人工的なクレーターを作って、地表面下の内部物質0.1グラムを採取するのに成功した。日本は太陽系進化の過程と生命の起原に関する研究に活用できると期待している。

隣国・中国と日本の「宇宙勝戦報」を見つめる韓国宇宙科学界の心情は複雑で息苦しい。科学技術情報通信部は最近、国家科学技術研究会(NST)に、任期満了まで残り2カ月を切った韓国航空宇宙研究院(KARI)の林チョル虎(イム・チョルホ)院長の解任を要請した。林院長が昨年末の会食の席で職員を暴行した事件が10月の国会国政監査で再び問題になった。結局、再監査まで行われてこのような結果が出た。

KARIが進めている韓国型飛翔体の開発と無人月探査プロジェクトは虚しく先送りされている。今年下半期に実施することになっていた75トンロケットエンジン4基を1つに束ねたクラスタリング燃焼試験は来年1月に延期された。アラブ首長国連邦(UAE)まで参加する米国航空宇宙局(NASA)の有人月探査計画(アルテミスプロジェクト)にも韓国は参加することもできずにいる。韓国内の宇宙科学界は林院長解任要請や韓国型飛翔体開発の延期などは宇宙政策の乱脈の様相を示す結果だと指摘する。

国家宇宙委員会委員の経験がある大学教授は「宇宙探査を越えて宇宙産業の時代に突入している強大国はもちろん、小さな国々も本格的に参入している」と説明した。あわせて「政権によって宇宙計画日程がゴムひものように伸びたり縮んだりを繰り返し、1~2年単位で宇宙担当官僚が交代する。官冶を断ち切れないわが国の現実が残念だ」と話した。

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