韓経:ニッケルバッテリーに力与えたマスクCEO…LG化学・SKイノベーションが笑う理由
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.24 07:57
テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が電気自動車用バッテリーのコスト節減に焦点を合わせた未来計画を発表して韓国のバッテリー業界はひとまず安心する雰囲気だ。テスラが100%ニッケル正極材を使ったバッテリーを開発すると明らかにし、むしろ韓国のバッテリー業界には機会になるだろうとの見通しも出ている。ニッケル含有量を高めたハイニッケルバッテリーはLG化学、サムスンSDI、SKイノベーションなど韓国企業が強みを持っている分野だ。
当初業界ではテスラが中国CATLが技術を主導しているリン酸鉄(LFP)バッテリーと関連した革新技術を発表すると懸念していた。だがこうした発表はなかった。マスクCEOはむしろバッテリー原料革新案としてニッケルの割合を高めると話した。韓国のバッテリー企業が強みを持つニッケル系列バッテリーの手を上げたという評価が出てきた。韓国企業に有利な構図が形成されたのだ。業界関係者は「現在の基準でマスクCEOが望む仕様に合わせられる企業は韓国のLG化学、サムスンSDI、日本のパナソニック程度」と話す。マスクCEOもこの日、「LG化学、パナソニックと協力を強化していく」と明らかにした。