【コラム】グァンチャク少年団パロディと世界化=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.13 10:14
「お互いの文化を尊重することが最も良い。機会があれば、一度一緒に話してみたい」としたガーナ出身タレント、サム・オチュリの希望は半分だけが実現しそうだ。いわゆる「グァンチャク少年団(棺桶を担いだダンスパフォーマンスをする集団)」をパロディにした議政府(ウィジョンブ)高校の卒業写真を批判した彼が逆風の中で謝罪して退いた中でネットユーザーは「侮辱の意図がなかったのに人種差別か」「意図とは別に人種差別だ」として衝突している。10日には「人種差別に対する教育を公教育過程で詳しく扱われるべきだ」という青瓦台(チョンワデ、大統領府)国民請願が上がったりもした。
「江南の橘江北の枳となる(人は住む所の風土や習慣によって、その性質が変わることのたとえ)」という言葉のように、文化の受容も流れによって変わる。6月他界したハリウッド監督ジョエル・シュマッカーの代表作『フォーリング・ダウン』は1994年輸入当時、市民団体の反発で公開が不発した。主人公である白人男性が不親切な韓国人商人に「韓国人はお金ばかりだ。私たち(米国)が韓国戦争(朝鮮戦争)の時、お前らをどれくらい助けたと思うのか」として激しく抗議する場面が問題になった。「人種差別や反韓感情でない」という配給会社の訴えにもかかわらず、該当映画は韓国上映までは3年がかかった。当代米国社会およびキャラクターの理解に必要な場面だったといっても太平洋を渡って韓国人が見るにはうれしくなかったためだ。