【コラム】見当違いの方向に進む検察改革=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.06 10:35
「ザ・偉大な検察」
2011年12月にソウルと釜山(プサン)で開かれたブックコンサートの名前だ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領(当時盧武鉉財団理事長)が青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)市民社会秘書官を務めたキム・インフェ仁荷(インハ)大学ロースクール教授とともに書いた『検察を考える』という本の出版を記念する席だった。盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領と韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相をはじめ、チョン・ヨンジュKBS社長、政権に批判的な番組など進歩陣営に向けられた検察の波状的な捜査が本格化して過ぎ去ったタイミングだ。切歯腐心して書いたこの本にはいま広がっている検察改革の原形が盛り込まれている。