【時視各角】ポピュリズムの罠に掛かった大韓民国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.03 15:37
韓国の現政権発足後からずっと抱いてきた疑問の一つがポピュリズム政権ではないのか、文在寅(ムン・ジェイン)大統領はポピュリストかということだった。ポピュリズムの必読書『ポピュリズムとは何か』の著者、プリンストン大学のヤン=ヴェルナー・ミュラー教授はいくつか特徴を挙げた。大きく6つだ。すべて当てはまれば典型的なポピュリストだ。ちょうど1年前、その基準で文在寅政権を診断するコラムを書いた(ポピュリズム鑑別法、2018年10月4日付)。当時は明確でなかった。例えるなら、心証はあるが診断は下せない悪性腫瘍のようだった。1年が経過した後、確実になった。チョ・グク法務部長官事態のおかげだ。
(1)組分け=ウゴ・チャベス前ベネズエラ大統領の選挙スローガンは「チャベスがまさに国民だ。我々は数百万人であり、あなたもチャベスだ」だった。最近、執権陣営で浮上するスローガンも「200万人が集まった、私がチョ・グクだ」だ。組分けの頂点は司法の差別化、「差別的法治主義」だ。荒く表現すれば「私たちは無罪、あなたたちは有罪」だ。この基準で見ると、チョ・グク長官と彼の家族は当然、欠陥一つない「無罪」だ。