日本でも関心「ゾンビ映画のような現実」 韓国コロナ戦士35人の告白(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.09 10:26
宇宙服のようなレベルD保護服を着ている時の苦しさも詳細に書かれた。漆谷慶北大病院陰圧集中治療室のイ・ウンジュ看護師は「(レベルD保護服を着ていると)息を我慢しているような苦しさは果てしなかった。サウナでも経験したことのない、全身の汗の穴が一度に開く不思議な経験をした。ゴーグルとマスクで押さえられる局所的な痛みは顔にテーピングをしても避ける方法がなかった」と吐露した。同病院63病棟のパク・ジウォン看護師は「保護服を着ただけなのに息がしにくくなり、体のあちこちがかゆかった。立ちくらみがしたときは椅子に座って深呼吸して待つ。窯の真ん中にいるような感じで、汗が次から次へと流れて呼吸が苦しかった」と記憶した。
2月、全国の医療スタッフを大邱に呼び集めた出発点はイ・ソング大邱市議会会長の要請文だった。要請文が作成される直前の切迫した状況も紹介された。イ会長はこの本で「大邱の深刻な状況を大邱5700人余りの医者に伝えれば、少なくとも100人は助けてくれるのではないかという思う気持ちで(要請文を)書いた」と綴った。