さすがノーベル賞候補…韓国教授、新型コロナ治療剤の鍵探した
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.10 07:00
韓国科学界でノーベル賞受賞者候補に挙げられるソウル大学生命科学部のキム・ピッネリ教授(51)が率いる共同研究チームが、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)のRNAトランスクリプトームを世界で初めて分析するという成果を上げた。今後コロナウイルスの高精密診断試薬と治療剤開発に決定的寄与をすることができると期待されている。
基礎科学研究院(IBS)はRNA研究団を率いるキム・ピッネリ教授とチャン・ヘシク生命科学部教授(40、IBS研究委員兼任)研究チームが疾病管理本部と共同研究で新型コロナウイルスの原因病原体であるSARS(重症急性呼吸器症候群)コロナウイルス-2(SARS-CoV-2)の高解像度遺伝子地図を完成したと9日、明らかにした。研究結果はこの日、世界的学術誌「Cell(セル)」の電子版にまず掲載された。
研究チームは次世代塩基配列分析法を活用してSARSコロナウイルス-2ウイルスのゲノムと宿主細胞に浸透して生産したRNAトランスクリプトームをすべて分析した。これでウイルス遺伝子の正確な位置を突き止める一方、隠されていたRNAと各種RNAの変形も発見した。また、ウイルスのトランスクリプトーム(細胞内で生産されたRNA)がどのように構成されているのかを理解することができるようになった。SARSコロナウイルス-2の複雑ながらも隠された秘密を明らかにする地図を提示したわけだ。