韓国銀行、無制限で資金放出…通貨危機当時も使わなかった「韓国版量的緩和」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.26 19:56
◇債券金利下落など市場安定
韓国銀行が無制限で資金供給に出るという知らせに債券価格は一斉に上昇(金利下落)した。市場金利の指標となる3年物国債利回りは前取引日より0.064%下がった年1.067%で取引を終えた。10年物国債も年1.502%から0.145%下がった。韓国総合株価指数(KOSPI)もやはり肯定的な効果が出て取引時間中に一時1735.75まで値を上げた。だがその後は外国人投資家・機関投資家ともに売り傾向が大きくなり18.52ポイント(1.09%)安の1686.24で取引を終えた。
韓国銀行の措置により24日に韓国政府が発表した100兆ウォン規模の民生・金融安定パッケージプログラムも弾みをつける見通しだ。100兆ウォンのうち相当部分は金融機関の参加で行われる。流動性負担が大きければ参加を敬遠するほかないが、韓国銀行の側面支援を受けることになった形だ。韓国銀行が供給した資金のうちいくらをそれぞれのプログラムに投じるかは各金融機関が決める。尹副総裁は「今回の措置が金融市場安定に寄与し、さらには政府の民生・金融安定パッケージに必要な流動性を円滑に供給することに寄与するだろう」と話した。