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【コラム】中国の「内政干渉」にはなぜ何も言えないのか=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.05 07:49
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韓国は新型コロナウイルス感染症という戦争のすべての戦線で敗北している。最も重要な国民の健康安全網は早くから崩れ、民心は冷たく背を向け、そうでなくとも厳しかった経済がふらついている。一時は「過度な不安を抱くべきでない」(先月26日)という大統領が「最悪の状況への対応」(4日)を注文したタイミングは、支持率下落発表(3日)と重なった。

民心を逃したのなら中国の心でもつかめばよいが、これにも失敗した。中国人全面入国禁止カードをめぐり政府が右往左往したからだ。入国禁止は中国の気に障るのは明らかで、中国の戦略的重要性も誰も否認できない。大統領が「韓国も小さい国だが、中国の夢を一緒にする」と述べた2017年の訪中演説の記憶も新しい。なら最初から「入国禁止はない」と中国に確実に手を差し出す度胸でも見せるべきだった。良い口実もある。中国が631万ドル(約74億ウォン)を支援する世界保健機関(WHO)だ。WHOが動いて中国の報道官を自負しているため、最初からついて行けばよいことだ。韓国に赴任したばかりのケイ海明・中国大使が「韓国がWHO規定に合う決定をすると期待する」(1日の中央日報チャイナラボのインタビュー)とガイドラインまで提示したではないか。

 
結局、政府は3日、一歩遅れて中国人だけを入国禁止にすると発表した。頭を深く悩ませたことを慰労する場面だが、ウイルスが中国全域に広がったことは4月の総選挙の有権者全員が周知する事実だ。妙手どころか悪手だ。いっそのこと北朝鮮のように早くから国境を閉鎖するものの、政権首班名義の慰労と必要な支援金、対中関係を担当する幹部を中国に送るジェスチャーでも見せるべきだった。旧聞だが、やはり外交は北朝鮮が上だ。

突然気になった点がある。ハリス駐韓米国大使の発言をめぐり「内政干渉」とし、語感もぞっとする「斬首競演大会」で怒りを表した人たちは突然なぜ静かになったのか。ひげまで気に入らないと言って「追放しろ」と主張し、米ニューヨークタイムズ、英ガーディアンにまで登場した人たちだ。ケイ海明・駐韓中国大使が4日に記者会見まで開いて「多くは評価しない」としながらも、またWHO勧告に従うべきだと述べたが、この人たちはとても静かだ。「小さな国」だからそうなのか。もちろん奇怪なパフォーマンスはどこの誰に向けてもあってはならない。あれこれと苦々しさを感じる時だ。

チョン・スジン/国際外交安保チーム次長

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