【社説】マスク大乱…MERSの経験に学ばなかった韓国政府
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.04 08:57
呆れた現実だ。中国で死者が増え、新型コロナウイルス感染症に対する恐れが高まる中、韓国でマスク品薄状態が生じている。大型マート・薬局・コンビニ・ネット通販サイトのあちこちに「品切れ」の表示がついた。需要が急増したうえ、一部の国内流通業者と中国の行商人がマスクを買い占め・買いだめしたことから起こった現象だ。
物量を確保した一部の販売商はこの機に乗じて値段を最大10倍に上げている。庶民がコロナウイルスよりもマスクの値段の方を恐れるほどだ。「金スク(金+マスク)」という新造語も生まれた。中国を支援するとマスク300万枚を送った政府の行動にまで恨み言が噴出している状況だ。市民意識も失踪中だ。1枚ずつ使うようにソウル市が地下鉄駅に用意した無料のマスクを束で取っていく人が続出しているという。地下鉄駅に設置された手の洗浄剤が丸ごと消えてしまい、その後はチェーンで繋ぐという笑えない風景が演出されている。