マスクを着用した文大統領「武漢肺炎、行き過ぎるほど先制措置を」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.29 10:31
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が28日午前10時30分ソウル、中区(チュング)の国立中央医療院を訪問した。拡散の憂慮が広がりつつある新型コロナウイルス(武漢肺炎)の現場の対応状況を点検するためだった。国立中央医療院は前日、感染病危機警報が「注意」から「警戒」に格上げされ、武漢肺炎の診療中心に機能を転換した。韓国で2人目に確認された男性患者が治療を受ける所でもある。
文大統領は車から降りた後、手洗浄剤で消毒してマスクを着用して医療院関係者から報告を聞いた。文大統領は「今は最初から選別診療所、隔離病室、また国家指定隔離病床などで遮断されるため、他の患者や来院客には一切感染伝播の憂慮がない、ですよね」と尋ねたりもした。また「政府レベルでは先制的な措置が少し行き過ぎるという評価があるほど強力かつ素早く施行されなければならず、2番目には無症状で空港を通過した方に対する全数調査、あるいは症状が確認された方々を隔離して診療し、二次感染を最大限防ぐ措置を取り、(3番目には)このような措置を国民に透明に公開して不安感を解消しなければならない」と呼びかけた。確定患者が入院している隔離病棟を訪れ、コ・イムソク副院長に「完全に終息するまでは緊張しながら職務に臨んでほしい」と呼びかけた。
こうした中で保健福祉部中央事故収拾本部と疾病管理本部は最近14日以内に武漢から韓国に入ってきた3023人(内国人1166人、外国人1857人)に対して武漢肺炎に感染したかどうか全数調査を実施するとこの日、明らかにした。彼らは潜伏期以内である13~27日入国者だ。前日確認された4人目の患者と接触した人は計172人ということが分かった。この日午前、現在調査対象である「有症状者」は計116人で、この中で4人が確認され15人は検査が進められており、97人は検査結果陰性と確認されて隔離解除された状態だ。