【コラム】第3回米朝会談の必要性と4大北核争点(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.04 11:35
9月に入ってトランプ米大統領が突然、対北朝鮮強硬派のジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)を解雇し、3回目の米朝首脳会談に対する期待感が急上昇した。トランプ大統領はボルトン補佐官の解雇の背景について「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長にリビアモデルに基づいてすべての核兵器の移転を要求したのは失敗」とし「外交の大惨事」だったと説明した。政権交代、体制崩壊、一括核放棄などを追求せず、新しい北核解決方法を探すというシグナルを金正恩委員長に明確に伝えたということだ。
年内に3回目の米朝首脳会談が開催されるためには、少なくとも2つの条件が満たされる必要がある。まず、米朝首脳はそれぞれ年内の首脳会談開催が自国だけでなくそれぞれに利益だと考えなければいけない。もう一つは、両国の非核化の計算法が合わなければいけない。両首脳ともにハノイ首脳会談のように「ノーディール」リスクを負うことはできないため、この条件は非常に重要だ。筆者は年内の米朝首脳会談開催が可能だと考える。なぜなら米朝首脳会談の年内開催は両首脳に利益であり、非核化計算法の接点を見いだすのも可能だと考えるからだ。そのように評価する理由は下の通りだ。