【コラム】権力と傲慢(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.12.03 15:06
文在寅大統領と青瓦台の586参謀グループは、道徳と正義の名前で生きている権力を弾劾して執権して圧倒的な支持を確保することに成功した。彼らは金大中(キム・デジュン)・盧武鉉(ノ・ムヒョン)の民主化・進歩政権の慎重さが既得権勢力に反撃の口実を与えたと信じている。そのため執権初期に一瀉千里で積弊を清算しようとする。このような熱望の渦巻きの中で、警護処職員の市民暴行、キム・ジョンチョン前儀典秘書官の飲酒運転事件が起きた。青瓦台有力者を詐称した詐欺事件が後を絶たないことも偶然でない。
政権の傲慢は危険水位を上下している。文大統領は国会人事聴聞会で拒否された候補を何事もなかったかのように長官に任命する。大統領は就任初期の昨年7月、李恵薫(イ・へフン)正しい政党代表が「天下り人事、報恩人事、非適格者人事はしないでほしい」と注文すると「そのようなことはないようにする」と応じた。しかし、約束は守られないでいる。