【噴水台】セルコリア
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.30 11:34
韓国に「バイコリア」熱風が吹いたのは1999年だった。国家不渡りの危機に直面した韓国経済が急速に回復すると外国人投資家は資金を抱えて韓国に駆けつけた。株式、債券、不動産だけでなく、企業直接投資まで外国人資金が満ち潮のように流れ込んだ。特に株式市場で優良株を片っ端から買いあさった。「韓国企業がすべて外国人の手に渡る」という悲鳴が出るほどだった。韓国経済の価値が最高値を記録したのはいずれもそれ相応の理由があった。
韓国企業は負債比率を引き下げ経営革新に乗り出し、競争力が天を突くように上がっていた。造船、鉄鋼、自動車など主力産業だけでなく、半導体や電機電子を掲げた先端情報技術産業でも日本を追い抜くほどの威力を発揮し始めた時だった。当時危機克服を指揮した金大中(キム・デジュン)政権は技術革新と創業熱気に燃料を入れて火をつけ、場外市場にあったコスダックを取引所に匹敵する核心株式市場に引き上げた。これらすべてが政府の果敢な規制緩和と革新政策が呼び起こした結果だった。