【コラム】韓国経済の後退する音が聞こえないか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.06.22 09:03
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は運が良かった。執権初期は国内外の経済が良かった。輸出は順調で税金もよく集まった。不動産景気も上向きで内需も安定していた。おかげで3%台の成長を達成し、所得主導成長や脱原発、福祉拡大などの政策を負担なく推進することができた。だが、快晴だった空のかなたに濃厚な暗雲が立ち込めている。今年下半期から景気が急速に減退するとの懸念が出ている。文政府のJノミクスは重大な岐路に立った。
眼の前の対外経済環境の変化が尋常でない。米国が政策金利を2%に引き上げた。年内に2度目の追加利上げを予告している。欧州も通貨緊縮モードに転じた。先進国が金脈の引き締めに入ると、基盤の弱い新興国市場が動揺している。米国と中国は相互報復関税で乱打戦を行う貿易戦争に突入した。外圧に弱い韓国経済としては大きな悪材料にぶつかったといえる。輸出に急ブレーキがかかった。昨年2桁を回復していた輸出増加率は今年4~5月には5.5%と大きく落ち込んだ。