【社説】韓国の外交安保ライン、危機専門家で再構成するべきではないか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.06 14:24
北朝鮮の6回目の核実験で核脅威が我々にとっても直接的な現実として迫ってきた。「これからは核兵器をどんどん生産できるようになった」と述べた北朝鮮金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の言葉通り、北朝鮮が数十発の核兵器を持てば、韓半島(朝鮮半島)の安保構図は完全に逆転する。このような状況で一昨日、宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官が国会国防委員会で「北核脅威を効果的に抑制・対応するためのさまざまな案の一つとして(戦術核再配備を)検討しなければならない」と明らかにした。北朝鮮の核使用を抑制するためには可能な限りのすべてのオプションを検討する必要があるという次元の言葉だ。
米国が韓国に提供するという拡張抑制戦略の中には核の傘(戦略核兵器)や戦術核、精密誘導武器などがすべて含まれている。その一環として使われる戦術核兵器はグアムに数十発保管されている。また戦略爆撃機B-52に搭載された核装着長距離巡航ミサイルで、3時間もあれば北朝鮮に打撃を加えることもできる。問題は核の傘の信頼性だ。過去、欧州でも同じ疑問が提起された。その結果、米国は北大西洋条約機構(NATO)のドイツとベルギー・トルコなど5カ国に戦術核を配備してこれを共同使用することにした。