【コラム】「ロングパス」サッカーの誘惑=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.11 14:17
ウリ・シュティーリケ監督が結局、更迭となった。ファンはシュティーリケ戦術の特徴をよく覚えていない。個人突破はいつも止められ、セットプレーは主に空キックで終わった。ゴール前で敵方に圧迫され、大きく前に蹴り出してなんとかクリアするその場しのぎの「ロングパス」サッカーでもしていたらどうだっただろうか。しかし、そういったサッカーは下手がする「がむしゃら攻撃」で、懐かしい名将ヒディンクにはそのような単語はない。
韓国政治にはこのロングパスサッカーが主流だ。ひとまずボールを蹴り出しておいてゴールに向かって殺到する。幸い、長身FWの頭に当たってゴールが決まれば良いが、そのような場合は珍しい。野党がウォールを作り、抵抗集団が立ち並ぶ鉄桶守備を、対策のない空中ボールが突き抜けるわけがない。政治地形が不利なほど、ロングパスサッカーの誘惑はより一層強くなる。実現できるものがないためだ。