【コラム】新身分制に向かう韓国社会(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.08.01 09:05
ナ・ヒャンウク前教育部政策企画官の罷免が22日の大統領の「罷免人事発令」を通じて確定した。一方で寂しい感じもある。ナ氏は先月7日、記者らとの夕食の席でした問題発言の最初の一言は「私は身分制を強化しなければいけないと考える」だった。京郷新聞の最初の報道記事を見ると、あきれた記者は「身分制を強化しなければいけないですって」と問い直し、別途にかっこの中に「みんな冗談だと思って笑った」という説明まで付けた。
もしナ氏が自身を破滅に導いた発言の代わりに「我々の社会に身分制がよみがえっているという感じ」とか「事実上の身分制が強まる兆しが見える」という言葉を述べた後、その診断の適正性と今後の対応について記者と一度討論でもすればどうだっただろうか。ナ氏の発言に全国民が怒ったのは、認識自体の問題と、教育部高位職という職責と認識の間の大きなかい離のためだ。しかし別の側面では多くの人が意識的であれ無意識的であれ感じていた韓国社会の痛い『急所』を犬・豚という激しい例えを引用しながら突いたため、より大きな怒りを招いたという解釈も可能だ。