【社説】トランプ発レートに暗雲…外国為替の防波堤に異常ないか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.20 11:15
外国為替市場が連日急騰落を繰り返している。米国の金利引き上げの速度が速まる中で米中通貨戦争の可能性、トランプ氏の突発発言のような変数まで加勢している。昨日、ソウル外国為替市場で韓国ウォンは1ドル当り10.9ウォン(約1.06円)下落した。ジャネット・イエレン連邦準備制度(Fed)議長は18日(現地時間)、「2019年まで毎年金利を数回上げるものと予想する」と明らかにした。前日にはトランプ氏が「ドル高が過度だ」と懸念し、韓国ウォンは最近1カ月余りぶりに最高値を記録した。
米国内の足並みのずれから始まったこのような混線は当分続くだろう。雇用・消費のような経済指標の好調は米国の金利引き上げを強く圧迫している。しかし、国内雇用創出と貿易収支改善を前に出したトランプ政府は金利引き上げに伴うドル高を歓迎しない。自国の金利引き上げの負担を中国のような対米貿易黒字国に転嫁することで国際金融市場の不安と葛藤が増幅される可能性が高い。