【コラム】どんなタイムマシンに乗るのか=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.08 09:13
もしかしたらいま明らかになって幸いだったかもしれない。未遂に終わった行為が現実化していたとしたら、大韓民国と国民の不幸はどれほど深くなっていただろうか。考えるだけでおぞましい。だが、偉大な国民は「全宇宙の気」をかき集め、ついに「極端的非正常の正常化」を実現した。弾劾可決の成否とは関係なく、朴槿恵(パク・クネ)時代はすでに終わった。少なくとも新たな未来を描く一度の機会を国民自らが作り出した。
国民の最低限の要求は、少なくとも70年代からは抜け出そうということだ。どうせなら21世紀にふさわしいリーダーシップとシステムにアップデートされれば良いが。もちろん容易ではない。すべての政治体制は時代を先んじることができない。せいぜい時代との間隙を最小限に狭めることができるだけだ。当時もう小国ではなかったローマ共和政が帝政に移行するまでに少なくとも60年近い時間が必要だった。古代ギリシャの民主主義は王政と寡頭政、僭主政を経てようやく数百年後に整えられた。