韓経:【社説】トランプ氏当選の可能性、韓国政界は備えているのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.01 09:51
ドナルド・トランプ米共和党大統領選候補がヒラリー・クリントン民主党大統領選候補をわずか1ポイント差まで追撃したという世論調査の結果が出てきた。22日に12ポイントまで広がった格差が10日間でこれほど縮まった。FBIがクリントン氏の個人メール捜査を再開したことで突然縮まったのではない。トランプ氏の支持率は22日以降、毎日1ポイントずつ上昇している。浮動票が徐々にトランプ氏支持に傾いているということだ。浮動層は登録有権者の8%にのぼる。女性軽視発言やセクハラなどで支持率が一時落ちたが、米国有権者がまた支持している。英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる投票でも暗数が結果を決めた。米国大統領選挙は候補者個人でなく結局、政党の理念で勝負が分かれるという事実を改めて思い出させる。
今回の大統領選挙はもちろんオバマ政権8年間の功過に対する審判でもある。クリントン氏はオバマ大統領を継承している。選挙でクリントン氏が勝利すれば第3期オバマ政権が誕生するという観測もこうした理由からだ。オバマ政権は支持度が50%を上回るが、抽象的な言語で一貫したという批判も受けている。特に健康保険改革案(オバマケア)は最近、大きな社会的論争を招いている。オバマケアが死んだトランプ氏を復活させるという指摘もある。