韓経:【社説】米大統領選まであと50日…トランプ候補当選の可能性に注目する
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.20 13:55
霧の中だ。米国大統領選挙(11月8日)まで残り50日に迫ったが、誰がホワイトハウスの主人になるかは五里霧中だ。当初はヒラリー・クリントン民主党候補の楽勝が予想されたが、相次ぐ悪材料でむしろ後退している。私用メール問題、ビル・クリントン財団疑惑に健康異常説まで浮上し、悪戦苦闘する様相だ。一方、共和党のドナルド・トランプ候補は先月、選挙陣容を改編し、慎重な言動で反射利益を受けている。今後も薄氷、超接戦が展開する可能性が高い。
こうした気流の変化は各種世論調査でもそのまま表れている。米国のある政治分析メディアが最近の支持率調査を総合した結果、クリントン候補45.7%、トランプ候補44.2%と、その差は誤差範囲内(1.5%ポイント)だ。一時はクリントンが10ポイント以上もリードしていた。さらにLAタイムズの調査ではトランプ候補(47%)がクリントン候補(41%)を圧倒した。勝負のカギを握った10余の競合州も同じだ。トランプ候補が「大統領選挙風向計」というオハイオ州で1.7ポイント、ヒスパニックの比率が高いフロリダ州で4ポイントもリードする逆転劇が生じた。クリントン候補のランニングメイトのティム・ケイン氏が「信じがたい状況が起きている」と述べたが、この言葉が現在の雰囲気を含蓄している。