【時視各角】韓国の魚も頭から腐るのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.03 13:08
検察は裁判所より惨憺たる状況だ。ネクソン株を受けた陳キョン準(チン・キョンジュン)検事長と「スポンサー部長検事」のために沈んだ雰囲気だ。よく韓国と日本の検察を比較して「日本の検察は天下り人事がない」という。しかし事実ではない。日本の検事はほとんど構内の食堂で食事をするなど修道僧のような生活をする。しかし国が呼ぶ時は全く違う。1998年当時でも初代金融監督庁長官に日野正晴名古屋高検検事長が任命され、公正取引委員長に根来泰周元東京高検検事長が座った。証券取引等監視委員会委員長にも水原敏博元名古屋高検検事長が呼ばれた。大蔵省・日本銀行などがスキャンダルで揺れると、クリーンな検察の幹部を救援投手として招いたのだ。
韓国社会にも小さな英雄はある。議政府(ウィジョンブ)火災当時にロープを使って10人を救出した後、「やるべきことをしただけ」と言って寄付を断った義人がいた。ソウル西橋洞(ソギョドン)の火災現場でも玄関のベルを押して回り死亡した28歳のアン・チボムさんがいた。しかし我々は上水が濁っているのが問題だ。最近になって青瓦台(チョンワデ、大統領府)や与野党政界、長官の感動的な場面は思い出せるものがない。朴大統領がオバマ大統領のように元大統領と印象的な場面を交わすのを見たことがない。2011年の金滉植(キム・ファンシク)首相の延坪島(ヨンピョンド)犠牲者1周忌追悼式の場面が最後の感動ではなかったかと思われる。金首相のために傘を差していた警護チーム長に「かまわないから片づけなさい」と言って40分間にわたり初冬の雨を浴びた。