これ以上メシアはいない=韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.09.20 10:08
絶対強者がいない混戦のレースが始まった。それでも2種類は予測できる。だれかが「大統領になるには成功するだろう」が、「成功した大統領にはなれないだろう」ということだ。1987年以来6人の大統領全員が並々ならぬ経験を持ったが、彼らはメシアでもスーパーマンでもなかった。大統領は指導者にはなれないという失望を超え、いまや大韓民国の最も大きなリスクになった。
そうした現実を見続けながらも大統領選挙走者が「私は大韓民国を変えられる」と声を高めると、すぐに支持者は「今回は違う」とまた信じるようだ。国民が共感する時代精神を語り、良い公約を出したとしても、(だれが大統領になっても)約束を守らなかったり、(議席構造のために)守ることができないだろう。
金大中(キム・デジュン)政権と盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で二極化がさらに深刻になり、李明博(イ・ミョンバク)政権と朴槿恵(パク・クネ)政権で安保と経済がさらに悪化したというならもう考えを変えなければならない。いま大韓民国は国の存亡を分ける内外の脅威の前にさらされている。超人はいない。1人ではだれも国を救うことはできない。「集まれば生き、散らばれば死ぬ」という覚悟がいま必要だ。