韓経:ガラス瓶を生産していた中国美的集団、東芝の白物家電をのみ込む(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.01 10:48
◆ガラス瓶生産から家電企業に
第一財経日報など中国現地メディアは、中国企業のM&Aを通じて急成長してきた美的集団が今では海外企業M&Aで世界市場進出に拍車を加えている、と分析した。
創業者の何享健氏が1968年に広東省仏山で村の住民と5000元を集めて設立した美的集団は、ガラス瓶とプラスチックのふたを生産する中小企業にすぎなかった。現在はハイアールとともに中国を代表する家電企業に成長した。
美的集団は米経済専門雑誌フォーチュンが選定した2015年中国500大企業で32位、500大民営企業では13位だった。昨年の売上高は1393億元(約25兆740億ウォン)と、1993年の深セン証券取引所上場当時に比べて155倍に増えた。
こうした成長の原動力はM&Aだ。美的集団は2004年に中国白色家電市場7位の華凌を買収したのに続き、2005年には真空清掃機会社を引き受けた。2008年には洗濯機専門製造会社の小天鵞まで買収し、テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンなど総合白物家電企業に成長した。
主力のエアコン事業の成長が鈍ると、M&Aを通じて新しい成長動力の確保に乗り出している。美的集団の昨年の海外投資額は62億7000万元と、前年比で倍に増えた。第一財経日報は「東芝ライフスタイルとクーカの買収も新しい市場を開拓するため」と分析した。
韓経:ガラス瓶を生産していた中国美的集団、東芝の白物家電をのみ込む(1)