国内市場まで失った危機の韓国ゲーム産業、反撃は可能か(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.06.28 14:59
米ブリザードエンターテイメントの一人称シューティングゲーム(FTS) 「オーバーウォッチ」が発売から30日となる22日、韓国オンラインゲームシェア1位になった。204週間にわたり王座を守ってきた米ライアットゲームズのRPG「リーグ・オブ・レジェンド(LOL)」を引き下ろしたのだ。オーバーウォッチが「魔のシェア」30%を超えるのも時間の問題とみられる。先月24日に発売されたオーバーウォッチは勢いを見せた。発売初日にシェア11.67%で3位に入った。3日目に11年前からの長寿ゲーム「サドンアタック」(ネクソンGT)と入れ代わって2位に上がった。
オーバーウォッチの成功はある程度予想されていた。「スタークラフト」「ディアブロ」のブリザードが出した新作であるうえ、試験サービス期間に世界970万人が参加し、ブリザードの従来の記録を塗り替えた。予約販売もあっという間に売り切れた。とはいえ、これほどの上昇は予想以上だ。ブリザードはオーバーウォッチで1カ月間に世界での売上高が6900万ドル(約3100億ウォン)にのぼった。ゲーム強国としてプライドを守ってきた韓国が国内でも力を取り戻せない状況だ。オーバーウォッチとLOL、2つのオンラインゲームがネットカフェのシェアの半分を上回る。1-5位のうち韓国のゲームは「サドンアタック」(3位)だけで、かろうじて体面を保っている。4位の「FIFAオンライン3」はネクソンが流通してはいるが、世界4位のゲーム会社エレクトロニックアーツ(EA)が制作した。EAも昨年の売上高が45億ドル、使用者が3億人にのぼる米国のゲーム会社だ。