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【コラム】外交・安保は知恵のゲーム=韓国(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.06.10 09:29
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北朝鮮と日本の関係がミステリーだ。到底歩み寄れないと思われていた双方がある日突然、親しく手を握る姿が現れた。北朝鮮は日本人拉致被害者への全面的な再調査を行い、その開始時点に合わせて日本は北朝鮮に対する自国の制裁措置を緩和することに合意したと発表した。

先月26~28日に行われたスウェーデンのストックホルムでのデートで、どんな密談があってこのような変化が起きたのか。核問題で孤立していた北朝鮮や過去の歴史・領土紛争で韓国と中国に包囲された日本が、現況を打開するために一時的に意気投合したというのが定説のように見られている。「国際社会では、永遠なる敵も友人もいない」という言葉を改めて実感させる。

 
北朝鮮と日本の未来についてある者は「Pivot to Pyungyang、Pivot to Tokyo(平壌シフト、東京シフト)」といった。米国のバラク・オバマ大統領のアジア重視外交政策である「Pivot to Asia(アジアシフト)」を遠回しに言った表現だ。「北朝鮮と日本の小さな外交的反乱」と話す人もいる。北朝鮮と日本がこのように突然、共同戦線をつくることになったのは、朴槿恵(パク・クネ)政権の対外政策が一役買ったといえなくもない。韓半島(朝鮮半島)信頼プロセス、北東アジア平和構想、ドレスデン宣言、ユーラシア・イニシアチブを叫んだが、具体的で実践的なプログラムを稼動できていないのが事実だ。過去の歴史や独島(ドクト、日本名・竹島)領有権の是非をめぐって中国とは“餅共助”をしながらも、日本には完全に背を向けるようにしてきた。

もちろん理由は多い。核保有を憲法に明示して、暇さえ出来れば核実験だ、長距離ミサイル発射実験だと威嚇する北朝鮮と、どうやって何の前提条件もなしに妥協するというのか。非核化への誠実さを見せない北朝鮮に、どうやって対話と人道的支援の扉を素直に開けておくことができるのか。日本の安倍晋三首相の靖国神社参拝、河野談話の検証、独島領有権の主張、歴史教科書の歪曲など一連の反韓攻勢に、どうやって目をつぶることができるのか。

十分に同感する理由だ。それでも、やみくもにこのまま行くことはできない。韓半島の緊張緩和と日本との協力関係は、韓国にとって重要な国益だ。感情だけにしばられて、いつまでも背を向けていてはいけない。北朝鮮と日本が韓国の口に合うよう態度を変えれば良いが、それは期待の薄い見通しだ。

(中央SUNDAY第378号)


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