【取材日記】韓国国防部の「知らないふり」戦略、国益の助けにならない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.28 17:39
先月初め、北朝鮮が長距離ロケット(ミサイル)光明星4号を発射した頃、国防部の記者室では連日不機嫌な声が出てきた。国防部の当局者たちに向けてだ。北朝鮮の西海(ソヘ、黄海)衛星発射場〔東倉里(トンチャンリ)〕の動きが日本メディアを通じてリアルタイムで打電されている状況だったが、韓国軍当局は「知らないふり」で一貫していたからだ。当時、日本のメディアは「北朝鮮が数日以内にミサイルを発射するだろう」「ミサイル探知のために(日本の)イージス艦が出港した」「ミサイルに燃料注入を始めた」という報道を出していた。一方、事実確認の要請に国防部は「私たちの情報ではないので…」として返事を避けた。
1カ月が過ぎた今も北朝鮮の軍事的脅威は相変わらずだ。核弾頭だと主張する物体を公開し、ミサイルと長射程砲を連日撃ちまくっている。北朝鮮が自ら公開していなかった内容まで「親切」なことに米国などのメディアを通じて伝えられている。北朝鮮が「潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)射出実験をした」(22日、ワシントンフリービーコン)や「北朝鮮の潜水艦が沈没した」(11日CNN)などの報道が代表的だ。