<インタビュー>「韓国安保の二重危機」vs「危機から機会くる」(3)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.02.26 17:05
--南北関係が完全に断絶した中、3、4月には史上最大規模の韓米連合訓練が予定されている。4月には韓国総選挙があり、5月には北の党大会が開かれる。年末は米大統領選挙だ。南北関係と韓半島情勢をどう見ているのか。
権教授=南北葛藤と米中葛藤という二重の危機が迫ると見ている。今の韓半島は韓国戦争(朝鮮戦争)後、最大の危機状況だ。あたかも韓国戦争直後に戻った感じだ。北が核兵器で韓国を本格的に脅かす状況になれば、北の「核恐喝」が深刻な問題に台頭する。THAAD問題までが重なり、北東アジアの国際政治はさらに複雑になっている。東シナ海と南シナ海で米中は譲歩のない戦いを継続している。今後20-30年間、この問題がさらに深刻になり、韓国は米中葛藤構図にさらに深く吸い込まれていく可能性が高い。
崔院長=「中国傾斜論」の声まで聞きながら中国に接近した理由は2つ、すなわち非核化と統一のためだった。中国の力を借りてこの問題を解こうとしたが、それがうまくいかないため方向を変えるしかなくなった。当分、南北関係は深刻にふさがるだろう。それでも南北関係と韓中関係がすべて終わったかのように悲観的に見る必要はない。不必要な摩擦を避けながら、メッセージの管理をうまくすれば、今の危機の中でむしろ新しい機会を見つけることもできると思う。