外では原油安、内では談合制裁…暗雲立ち込める韓国建設会社の海外受注(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.12 10:08
韓国の大手建設会社A社は、昨年6月から秘密裏に別途のタスクフォースチームを作った。カタールから50億ドル規模のアルカラーナ石油化学団地の建設工事を受注するためだった。カタール政府がオランダと英国の合弁石油会社ロイヤルダッチシェルと共同で推進したプロジェクトだった。30人余りでチームを設けたA社は入札意向書を出した後、2~3カ月かかった資格審査を通過し入札書類を作っていた。
ところが1月に発注元から青天のへきれきのような通知を受けた。「採算性がなくプロジェクトを白紙化する」という内容だった。原油安のため石油化学団地を作っても収益を出せる可能性が希薄になったためだ。A社は「決勝点だけを見つめて死ぬほど力を尽くして走っていたのに突然競技が中断された格好」と嘆いた。A社だけでない。最近の原油価格急落で産油国の建設・土木工事発注も急減し、韓国の建設会社はピンチに追い込まれた。