【時視各角】応答せよ1998=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.24 10:37
17年の時が流れて再び危機論が大きくなっている。しかし今は当時とは大きく違う。大統領は「国家非常事態に準ずる経済危機」と言っているのに国会議長は「そうではない」と言う。経済副総理は「来年の経済は大丈夫だ」と言って安心させる。半分残ったコップの水をめぐって青瓦台(チョンワデ、大統領府)・政府・与党が、片方は「半分しか残っていない」と言っているのにもう片方は「半分も残っているではないか」と言っているようなものだ。家族の間でも診断が違えば薬を使うことはできない。
どちら側を見るかによって判断が変わることはある。当時と同じ部分は以下のようなところだ。
ゾンビ企業が群れとなっている。労働法など改革法案は国会で全く進んでいない。米国の強い力が再び世の中を押さえ付ける支度をしている。青年は就職絶壁だ。新興国には危機の兆しが見える。一方、違いはこういうところだ。国の借金と家計・企業の負債は天井知らずだ。中国が失速している。日本が目覚めた。我々は分裂している。そんな中、「外貨準備高は3686億ドルで、これは当時の15倍以上だ」ということがほぼ唯一の慰めだ。果たしてそれだけで充分なのか。