【コラム】「韓国製造業の危機」…中国発の災難の前兆なのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.04 11:00
このところ「韓国製造業の危機」という話がしばしば議論される。その原因として指摘されるのが「チャイナインパクト」だ。業況を見れば衝撃の強度を実感することができる。韓国IT技術の自尊心というサムスンのスマートフォンは華為、小米など中国ブランドの攻勢でその地位が揺らいでいる。船舶業界ではすでに遠い昔にグローバル盟主の座を中国に明け渡さなければならなかった。中国から怒涛のように流れ込む鉄鋼は韓国の産業基盤を揺さぶっている。これまで世界3位の鉄鋼メーカーだったポスコは河北、宝山、武漢などの中国メーカーに押され6位に落ち込んだ。
韓中修交22年、中国は韓国経済に祝福のような存在だった。韓国は世界の工場である中国に部品を輸出し、彼らと成長の恩恵を分かちあうことができた。1997年の通貨危機、2008年の金融危機の際には危機克服の力を中国に求めたりもした。そんな中国がいまや韓国の産業を脅かす存在に急変したのだ。業界は「中国は祝福ではなく災難を与える存在に変わっている」と懸念する。
中国の変化がもたらした現象だ。「祝福」だった時期、中国と韓国は分業で互いによいパートナーだった。韓国は中間財を作り、中国は組み立てる形式だった。しかし中国は中国に進出した外国投資企業を含め自国企業の技術力が高まり、「もう1人ですべてやる」と言い出した。部品と組み立てを合わせたフルセット産業構造を備えていきつつあるので可能な話だ。韓国の輸出が打撃を受けるほかない。1~7月の対中輸出は前年同期より1.2%減った。