【中央時評】漢字文明圏の歴史と未来=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.10 11:13
朴槿恵(パク・クネ)大統領の中国訪問は、我々が漢字文明圏の歴史について深く省察する必要があることを悟らせた。中国の文字言語である漢字を共用してきた中国・日本・ベトナムおよび朝鮮を含むこの地域は、人種と文化で非常に同質的だ。儒家を社会哲学とし、それに精通した学者-官吏階層が君主政治を支えた。大乗仏教が広まり、宗教的にどの文明より寛容だった。
漢字文明は中国の唐王朝に栄えた。唐は高い文化を享受したほか、交易と外交で国際秩序を築いた。賓貢科はこのような努力を象徴する。周辺の国々も熱心に唐の文化を受け入れた。当時、欧州は西ローマ帝国が滅びて分裂し「暗黒期」と呼ばれた時代だった。