サムスン電子が来月４日から９日まで独ベルリンで開かれる国際家電博覧会（ＩＦＡ）の展示を従来とは完全に違う方式に変える。昨年まで単一製品の紹介を中心に展示したとすれば、今年はモノのインターネット（ＩｏＴ）を通じて製品がもたらす生活の変化をストーリーテリングで見せる。

サムスン電子の関係者は３０日、「内部で決めた今年のＩＦＡ展示の核心キーワードは『ｔｏ　ｂｅ　ｄｉｆｆｅｒｅｎｔ』」とし「展示を見る短い時間に強烈な印象を植え付けて新しい経験を与えるには、方式に変化が必要だと判断した」と説明した。

サムスン電子は展示構成のほか、プレスカンファレンス、屋外広告などすべての要素に変化を与えた。特定の製品ではなく、ＩｏＴ技術およびサービスに重点を置いた。ＩｏＴは多様な機器をインターネットに連結して情報を共有、制御する技術。サムスン電子は今回の展示でテレビ、冷蔵庫、洗濯機、スマートフォンなどを連結して使用できるＩｏＴプラットホームとセンサー新製品を公開する計画だ。独プレミアム自動車会社のＢＭＷとともにスマートカー関連のＩｏＴ協力事例も紹介するという。

サムスン電子の展示場規模は昨年と同じ６０１５平方メートルだが、ＩｏＴ体験が可能な空間は５倍に増えた。展示場の中央に円形にＩｏＴ専用体験館を設置し、ＩｏＴ技術で家電の使用環境がどれほど変わるか感じてもらう。

訪問しなくてもオンラインとバーチャルリアリティー（ＶＲ）コンテンツを通じて展示場の内部をのぞく機会も準備した。サムスン電子は２日からベルリン市内のあちこちにＶＲ体験空間を運営し、公式ブログに展示館ＶＲ映像を載せる計画だ。昨年まで別途の空間で進行していたプレスカンファレンスも展示場で開く。現場で製品、ソリューションを発表し、深いインパクトを与えるのが狙いだ。

このほか、サムスン電子はＩＦＡで円形デザインを採用したウェアラブル機器新製品「ギアＳ２」を公開する。この製品もスマートフォンを含む他のＩＴ機器と連動させて使用できる。テレビ、洗濯機、冷蔵庫などはＩｏＴを基盤としたプレミアム製品を主に出す予定だ。

ＬＧ電子も今回の展示で一般の家電製品をスマート家電に変えるＩｏＴセンサー「スマートシンキューセンサー」（（ＳｍａｒｔＴｈｉｎＱ　Ｓｅｎｓｏｒ）を公開し、ＩｏＴ基盤のスマートホームソリューションを強調する計画だ。

ＬＧ電子はＩｏＴプラットホーム「オールジョイン」を適用した光波オーブンとエアコンも公開する。オールジョイン適用製品はメーカー、ブランド、製品の種類に関係なく連動する。オールジョインには世界およそ１８０社が参加している。