【コラム】人民元の挑戦と挫折
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.19 16:42
中国の人民元切り下げをめぐり解釈が入り乱れている。人民銀行は為替レート制度の改革という面を強調するが、金融市場では中国経済の軟着陸の可能性とつなげる見解が強い。先週3%程度の通貨切り下げで人民元の高評価が解消されたのかも論議の的だ。人民銀行は追加の切り下げはないとの立場だが、人民元が5~10%はさらに落ちるべきだというのが市場の大まかな評価だ。これはまさに中国当局が裁量権を持つ管理変動為替レート制を市場化すべきだという要求ともかみ合っている。
これに対する国際通貨基金(IMF)の最近の評価が注目される。人民元が今回の切り下げにもかかわらず、依然として高評価されていると指摘した。3年以内に完全な自由変動為替レート制に向かうべきだという勧告もした。国際通貨になるにはほど遠いので、もっと準備してこいという話にも聞こえる。