【社説】元切り下げショック…中国発危機の前兆かもしれない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.17 16:29
中国の奇襲的な人民元切り下げ措置が今後世界経済にどのような影響を及ぼすか、焦眉の問題だ。元切り下げの背景をめぐり、あまりにも多くの解釈が出されていて、その波及力もやはり予断を許さない。何より世界が注目していのは現在の中国経済の状況だ。中国は今年の経済成長率を7%としているが否定的な見解が多い。
ブルームバーグ通信は「輸出が回復しない中で産業生産や固定資産投資など経済指標も振るわないため目標成長率の達成に脅威になっている」と報じた。事実、ことし1-3月期と4-6月期、2四半期連続で7%成長したという中国政府の発表に疑問を呈する見解も多い。中国が証券市場および不動産対策に続いて為替レートの引き上げまで持ち出したのは、予想より状態が深刻だという傍証だ。ことし中国の成長率が6%台に落ちた場合、1990年以降、最低値となって世界経済にも少なくない打撃を及ぼす可能性が高い。先週、世界株式および原材料市場が大きく動揺したのも、このような懸念のためだと考えなければならないだろう。中国が韓国輸出の4分の1を占める最大交易パートナーである以上、われわれにとっては直撃弾になる可能性もある。