<ロッテ経営権紛争>ガム一つでアジア市場をのみ込んだ神話の退場
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.29 11:48
28日に突然退陣するまで辛格浩(シン・ギョクホ)ロッテ総括会長は67年間、経営の一線を守った最長寿のオーナー経営者だった。「ガム一つでアジアをのみ込んだ男」という華麗な修飾語がつく神話だった。
1921年に蔚山市蔚州郡三同面(ウルサンシ・ウルジュグン・サムドンミョン)で生まれた辛会長は早稲田実業高等部(現早稲田大)を卒業し、48年に日本で株式会社ロッテを設立した。当時日本に駐屯する米軍がかんでいたチューインガムを商品化し、事業の基礎を築いた。59年にロッテ商事をスタートさせた後、ロッテ不動産・ロッテアド・ロッテ物産などを相次いで設立し、流通業界を代表する企業となった。韓国に進出することになったのは66年にロッテアルミニウム、67年にロッテ製菓を相次いで設立しながらだ。73年に韓国事業の持ち株会社格のホテルロッテを、79年にはグループの中枢会社のロッテショッピングをそれぞれ設立した。