【社説】北朝鮮人権弾圧を監視する国連のソウル事務所
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.24 13:46
国連の北朝鮮人権事務所が昨日、ソウルに開設された。事務所は国際社会が北朝鮮当局の人権弾圧を監視する初の「最前方哨所」と表現できる。脱北者から人権侵害の事例を収集し、人権弾圧に関連する各種資料を蓄積するという機能を遂行することになる。その間、ジュネーブやバンコクも候補地として検討されたが、北朝鮮と近く脱北者が多い韓国が選択されたのは当然のことだ。
事務所の設置は、北朝鮮の人権弾圧を牽制しようとする国際社会の努力が一段階進展したものだ。国連が北朝鮮人権調査委員会を設置したのは2013年3月。2014年2月に発表された報告書は、人権弾圧に責任がある人物を国際司法機構に提訴すること、ソウル事務所など「現場基盤組織」を設置することを勧告した。北朝鮮の反発にもかかわらず、北朝鮮の人権改善のための国際的な努力は進行している。