【コラム】メルケルの懺悔と安倍の歴史歪曲(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.28 11:12
日本の指導部が戦犯を合祀した靖国神社を参拝する理由は、自ら戦争犯罪を認めていないからだ。靖国参拝は、韓国と中国を侵略しながら日帝が犯した極悪な犯罪が誇張ねつ造されたことでこそ正当化される。ところが日本が自身の明白な戦争犯罪を虚偽ねつ造だと否定すれば、日帝の一方的な侵略に崩れて蹂りんされた韓国人や中国人の悔しさはより大きくなる。
日本と対照的なのがドイツだ。ドイツは戦後70年間、常にユダヤ人大虐殺の戦争犯罪について謝罪している。安倍首相の日本を見かねたメルケル首相は日本を訪問した際に「真の謝罪なしには周辺国との和解協力は難しい」と忠告した。
どこの国もこれ以上の謝罪を促さない今でもドイツが謝罪を繰り返す理由は何だろうか。ドイツの指導者の絶え間ない謝罪は、自分たちの子供に向けていると思われる。第1次世界大戦後ドイツ人は今の日本人たちと同じような悔しさにとらわれていた。当時、下士だったアドルフ・ヒトラーは西部戦線の塹壕で降参の消息を聞いて血の涙を流したという。ベルサイユ条約はドイツには耐えられないほど無理な戦後賠償を強要し、英国代表のジョン・メイナード・ケインズが別の戦争勃発を心配するほどだった。果たしてドイツ人の悔しさはより大きな敵がい心として燃え上がり、結局は民主的選択でヒトラーのナチス政権をスタートさせた。