【コラム】グローバル金融界のために韓国がすべきこと(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.27 10:33
AIIBに対する主な批判は、中国が開発途上国でインフラプロジェクトを進める際に環境に及ぼす影響に対するスタンダードが欠如しているということだ。このような懸念は正当だ。多くの中国人もまた、快く中国のインフラ開発モデルに問題があるということを認める。中国モデルは多くの人が貧困から抜け出し中産層への成長を可能にさせた。中国モデルは開発途上国だけでなく先進国にも輸出できる。だが環境に及ぼす影響に対する標準は低い水準だった。
また、中国は水質汚染、黄砂、粒子状物質などの問題を抱えている。中国だけでなくアジア全体に大きな問題だ。それにもかかわらず中国が環境後進国だと断定することはできない。中国は再生可能エネルギー投資分野で世界を先導している。風力や太陽エネルギー分野で中国ほど多くの投資をする国はない。中国が肯定的な発展モデルを発展させようとするならば、その成功の可否はAIIBとGCFの関係設定にかかっている。2つの機関間の協力が2つの機関の発展過程で優先順位を占めなければならない。AIIBとGCFが共同で開発するグリーン発展モデルの対象はドイツやフィンランドのような富裕国ではない。いままさに経済的な膨張を始めた国々だ。したがって新しいモデルの波及力は潜在的に強大だ。