【コラム】二重戸籍の国、韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.24 10:03
ついに来るべきものが来た。韓半島(朝鮮半島)に集積された矛盾を増幅させる大国の圧力が。国際的な圧力は昨今のことでない。19世紀末から作動してきた列強の角逐戦は韓国に「海洋国家(勢力)」であり「大陸国家」という二重戸籍を付与した。「海洋勢力」は韓日米軍事同盟で、「大陸勢力」は反日で固まった韓中歴史同盟だ。両戸籍を持つ韓国が、米国の高高度ミサイル防衛(THAAD・サド)体系と中国のアジアインフラ投資銀行(AIIB)圧力に性急な返答を出すことはできない。世間の非難を受ける「戦略的あいまい性」がひとまず賢明と思われる。ところが日米の蜜月旅行の噂で事案は慌ただしくなっている。
安倍首相を電撃招請するとは想像もできなかった。先月初め、KBS(韓国放送公社)が企画したドキュメンタリー撮影のために日本を訪問した際、航空幕僚長を務めた極右派の田母神俊雄に会った(この場面は放送された)。筆者は単刀直入に尋ねた。「旧日本軍慰安婦問題をどう思いますか」。彼の回答は断固としていた。「売春です」。「では南京虐殺は」。同じく短く「歴史ねつ造で操作です」。すべての日本人がこうであるわけではないが、こうした極右論理に同調する勢力が増えるというのが問題だ。