強大国が通貨安競争…道に迷う韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.22 08:18
今年3-6月、韓国ウォンは5.2%値上がりした。韓国銀行(韓銀)が主要29カ国の通貨と比較したところ、上昇幅が最も大きかった。下落した欧州ユーロ(-0.6%)はもちろん、日本円(1.6%)や中国人民元(0.2%)と比べても速いペースで動いた。急激なウォン高は韓国経済の牽引車である輸出企業を枯死させる恐れがある。
ところが韓国政府や韓銀は対応できなかった。市場でドルを買う形の消極的な介入がすべてだった。道に迷った韓国ウォン。その裏には、世界を舞台に繰り広げられている通貨安競争がある。
発端は米国が提供した。2008年のグローバル金融危機後、米国は天文学的な莫大な負債を抱えた。ウォール街は致命傷を受けた。しかし1998年の通貨危機当時に過酷な構造改革を強要されたアジアとは違い、米国はドルを刷って負債を防いだ。基軸通貨国という地位を最大限に利用したのだ。