安倍首相、TPPをプレゼントに米議会で演説か(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.10 08:15
特に安倍首相の政治的な師である小泉純一郎元首相が2006年、米国議会演説を試みたが実現しなかった経験があり、安倍首相が米国議会に立つ最初の日本首相になるかどうかが注目される。当時、ヘンリー・ハイド下院外交委員長(共和党)が「演説の前、靖国神社を参拝しないという立場を明らかにするべき」とし「真珠湾攻撃を記憶する世代に議会の演説に続く靖国神社参拝は侮辱と感じられる」と反発し、演説は実現しなかった。
安倍首相は今回、オバマ大統領が国政課題として推進中の環太平洋経済連携協定(TPP)締結というプレゼントを手にワシントンを訪問する可能性が高いうえ、安倍政権が集団的自衛権で米国の対外軍事政策に呼応してきたという点で、議会演説をする環境は整ったという評価がワシントン外交関係者の間では多い。しかし日本と米国の最後の宿題である第2次世界大戦という過去の問題が依然として変数だ。ワシントンの外交消息筋は「安倍首相が日米の過去の歴史と周辺国の関係に前向きな立場を見せて演説し、その後の行動でも一貫性を見せる場合、日本軍慰安婦、歴史教科書などで遠ざかった韓日関係の改善にもプラスの影響を与える可能性がある」と明らかにした。